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芝居で出合った 演出家、俳優の 現場のイイ話。私の本箱、イメージを言葉にする とっておきの方法 。 エッセイ、イラスト、本のコレクションの紹介、その他 私のお気に入り あれこれ 

芝居の稽古場から

目が見られない!

   相手と自分との距離 (1)  

20代の初めに 劇団の養成所に居た頃
相手役の目が 正面から見られなくて
困った思い出がある。

考えてみたら子供の頃、父親に
 「相手の目を 凝視してはいけない。
  話を聞く時は、鼻から口元にかけて
  柔らかい視線を向けて 
  微笑んでいなければならない」
なんて言われて育ったので
目を見ようとすると、
なんだか いけないことをしているみたいな 気がした。
大正生まれの父だったから
「子女のたしなみ」
みたいなつもりで教えたのだろう。

役者にとって 眼力は命。
キッ とにらんだりすると
(あっ…いけない!)と ドキドキしてしまう。
こりゃあ いかん なんとかせねば…

そこで真っ黒のサングラスを買った。
電車に乗って サングラス越しに
向かいに座ったヒトを睨む。

そんなことをやったせいも あってか
気がついたら 
相手の目を見ることに、
何の抵抗もなくなっていた。

  ついでに柔らかい視線も消えちゃったかもしれないけど

あのころ、なんで見られなかったんだろう…
今にして考えると 不思議。

そういえば 最近は、目でなくて
相手に声が届かないヒトが多いなと思う。
ボソボそっと、ひとりでつぶやくような形で
他人と話をする。

きっと この人たちも
相手と自分の距離の中で
超えられない なにかを
持っているのかもしれない。

気がつく機会が ないだけで…
その、深層心理を 覗いてみたいな。



(このページの最後迄いったら 右下の「次のページ」というのを
クリックしてください。小さくて見にくいのですが…) 




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プロフィール

はんがん

Author:はんがん
河崎早春(かわさき さはる)
俳優、朗読家。

舞台の案内、これまでの舞台、仕事歴は
公式HP 「ことばの国」

朗読、語りの様子はYouTube
「ちりぢごく」「瘤取り」ほか

YouTube Facebookにて「本に囲まれて」
本に関する情報を発信中。

プライベートな 趣味の世界は Facebook

なお、武者小路実篤記念館のHPで
詩の朗読の映像も見られます。
→ 「詩の世界」

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