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芝居で出合った 演出家、俳優の 現場のイイ話。私の本箱、イメージを言葉にする とっておきの方法 。 エッセイ、イラスト、本のコレクションの紹介、その他 私のお気に入り あれこれ 

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見た聞いた!

極上サービス タクシー??

     タクシー あれこれ(2)

タクシーを止めた瞬間
(…ん?? 何かが違う そう、空気が…)
個人タクシーのドアが開いた瞬間
宮内庁御用達風の 雰囲気が漂う。
白手袋の運転手は 丁寧に挨拶した。

   「いらっしゃいませ、私、運転手の○○と申します」

まだMKタクシーなんてない頃だ。
こんな 挨拶をするタクシーなんて
見たことも聞いたこともなかった時代。

   
「どちらまで参り ましょうか」
   「はあ…六本木まで。」
   「六本木交叉点でございますね。
    では、出発いたします。
   (白手袋の左手を高く上げて)
    出発!」

   「車内の温度はいかがでしょうか?」
   「はあ、…ちょうどいいです」
   「雑誌もいろいろ取り揃えております。
    お好きなのをお選びください」


雑誌がきちんと整理されてかごの中にあった
なにせ 青山から 六本木。
読む時間はなさそうなので 辞退する。

   「どうぞお茶をお飲みください」
   (パックいりのお茶を渡される)

   「音楽のお好みはございますか?
    お好きなジャンルを ご用命ください」

   「はあ、…あの、このままでいいです」

   「音量の方も いいでしょうか?
    後ろから ステレオのスピーカーでお楽しみいただけます」


   「はい、結構です」

   「間もなく、信号で止まります。
     (また、白手袋が上がった)
    て・い・し…(停まって)いたしました。」

   「間もなく右に曲がります。」
      (白手袋)
   「カーブで揺れます」

   「あ…はい」
      思わず こちらも 返事。

   「前方に地面の凹凸があります。
    ちょっと、ガタンといたします。」


   「はぃ…」
     
 だんだん 声が小さくなる。    

   「間もなく、到着いたします。」

   「はい、到着いたしました。
    本日はご乗車 まことにありがとうございました。
    女性の方には、香り入りのガムをプレゼントいたします。
    こちらは薔薇の香りがいたします。」

降りた。たった10分だったが
ひどく…緊張して…疲れた。


  

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プロフィール

はんがん

Author:はんがん
河崎早春(かわさき さはる)
俳優、朗読家。

舞台の案内、これまでの舞台、仕事歴は
公式HP 「ことばの国」

朗読、語りの様子はYouTube
「ちりぢごく」「瘤取り」ほか

YouTube Facebookにて「本に囲まれて」
本に関する情報を発信中。

プライベートな 趣味の世界は Facebook

なお、武者小路実篤記念館のHPで
詩の朗読の映像も見られます。
→ 「詩の世界」

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