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芝居で出合った 演出家、俳優の 現場のイイ話。私の本箱、イメージを言葉にする とっておきの方法 。 エッセイ、イラスト、本のコレクションの紹介、その他 私のお気に入り あれこれ 

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見た聞いた!

小津安二郎と樋口一葉(上)

小津安二郎
「大人の見る絵本 「生まれてはみたけれど


最近朗読の舞台で「たけくらべ」を取り上げたのですが
たまたまTVで小津安二郎の無声映画
生まれてはみたけれど」を見て、
たけくらべ」と比較しながら、感じることがありました。
どちらも子供の社会と大人の社会が描かれています。

そこでまず小津映画の方から…
 
以前このBlogで「お早う」を取り上げましたが
《「お早う」はフランス映画の匂い(1)(2)》
生まれてはみたけれど」(1932年)も
二人の兄弟が主人公です。
「大人の見る絵本 生まれてはみたけれど
タイトルに「大人の見る絵本」とあるように、
たけくらべ」もそうですが、大人の目で子供たちの様子を描写しています。
 
郊外の新興住宅地に越して来たサラリーマン一家。
二人の子供は近所の悪ガキたちに虐められますが
そのうち、友達になり、一緒に遊ぶようになります。
兄弟の尊敬するのは威厳のある父親。
ところが、ある時、その父親が上司の前で
卑屈なまでにへりくだって
三枚目を演じていることを知ってしまったのです。
父親に対する怒りがこみあげる兄弟。
そんな子供の反抗を知った父母は戸惑います。
やがて、子供達は父親の立場を知り
大人への第一歩を踏み出すのです。

この、子供たちひとりひとりが
生き生きとして、逞しく、なんともユーモラス!
子供達の父親自慢のシーンは印象的でした。
「俺の親父は、歯(入れ歯)を入れたりとったりできるぞ」
と自慢するかと思えば
「うちの父ちゃんは綺麗な車に乗ってる」
「何だい、お前ンちはお葬い屋じゃないか」
子供ならではの理想と
大人の現実とのギャップに
思わず笑ってしまいながら、
両親の愛情や
子供ならではの やるせなさに
ホロリと涙する、
すてきな映画でした。



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プロフィール

はんがん

Author:はんがん
河崎早春(かわさき さはる)
俳優、朗読家。

舞台の案内、これまでの舞台、仕事歴は
公式HP 「ことばの国」

朗読、語りの様子はYouTube
「ちりぢごく」「瘤取り」ほか

YouTube Facebookにて「本に囲まれて」
本に関する情報を発信中。

プライベートな 趣味の世界は Facebook

なお、武者小路実篤記念館のHPで
詩の朗読の映像も見られます。
→ 「詩の世界」

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