芝居で出合った 演出家、俳優の 現場のイイ話。私の本箱、イメージを言葉にする とっておきの方法 。 エッセイ、イラスト、本のコレクションの紹介、その他 私のお気に入り あれこれ 

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そのほか

嵐子さん語録 3

    マイクを向けた嵐子さん
「あなた、舞台で喋りかけちゃダメヨ」
コンサートの前に、ジロリと私を睨んで、必ず嵐子さんは こう言うのです。
「私は、歌うだけなんだから。おしゃべりは、あなた。私が喋りたくないからあなたにお願いしてるのよっ。」
とはいうものの、舞台で聞く嵐子さんの言葉は、たとえ ひと言ふた言であっても、なんとも魅力に溢れています。その生の声、表情が見たくて、ついついマイクを向けてしまうのです。
 嵐子さんは、いつどんな時でも言葉を飾らない。それは嵐子さんの生き方と同じです。だから、本音をぽろっと喋る。でも、さすが長年舞台をやってこられただけに、一見愛想のないような喋り口調の中に、お客様を惹きつけてしまう何かがあります。
 (そういえば、テレビのインタビュー番組でも、嵐子さんの話はとても魅力的だったのを覚えています。)
 ほんのひと言でも、嵐子さんらしい台詞が聴けると、お客様は満足し、とたんに客席の雰囲気が変わります。嵐子さんも それがわかっているからこそ、出番直前の最後には
「しょうがないわねえ、じゃあ、ちょっとだけよ。」
といって結局はいつも折れてくださったのでしょう。
そして、舞台でマイクを向けようとすると
ちょっと鼻にシワを寄せて(あっ、来ちゃったわよ)というイタズラっぽい目で、構えるのです。

 今になって、嵐子さんがなぜ舞台で喋りたくなかったかがよくわかります。
私自身、司会者と役者の二つの顔を持っています。司会は自分の言葉ですが、演じている時は素の自分とは違います。呼吸も変化します。その二つを舞台で使い分けるのが、億劫になることがあるからです。
 もちろん歌手の方の中には、舞台のおしゃべりも楽しませてくださる方もたくさんいらっしゃいます。それもとっても素敵なことだと思います。
 でも、嵐子さんの場合、歌の中に凝縮されるエネルギーは、半端ではなかった。
(できれば、歌う時はそれに専念したい。)
と思っていらしゃったのでしょう。
mic2.jpg
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プロフィール

はんがん

Author:はんがん
河崎早春(かわさき さはる)
俳優、朗読家。NPO日本朗読文化協会講師。

舞台の案内、これまでの舞台、仕事歴は
公式HP 「ことばの国」

朗読、語りの様子はYouTube
「ちりぢごく」「瘤取り」ほか


プライベートな 趣味の世界は Facebook

なお、武者小路実篤記念館のHPで
詩の朗読の映像も見られます。
→ 「詩の世界」

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