芝居で出合った 演出家、俳優の 現場のイイ話。私の本箱、イメージを言葉にする とっておきの方法 。 エッセイ、イラスト、本のコレクションの紹介、その他 私のお気に入り あれこれ 

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DENさん語録

「とりあえずの死」

「来年の4月の舞台を一緒にいかがですか?」

嬉しい電話を 紀奈瀬衣緒さんからいただきました。
紀奈瀬さんは 80代現役の 大先輩の女優さんです。
企画から出演まで一人でこなす「きなせ企画」は
一年に一本ずつ藤田傳さんの作・演出で31年間続けてこられました。

新たなことに 次々と挑戦する 若々しさと
真っ正面から、汗ふきふき 難役に取り組む まじめさには
いつも 頭が下がります。

前回 出演させていただいた
「とりあえずの死」では
藤田傳さんとの 初めての出逢い
そして 70代80代という 熟練のパワフルな 大先輩軍団の
強烈なる 個性!
圧倒されっぱなしでした。

紀奈瀬さんはじめ 先輩方の お話は 
来年稽古場からご報告することにして
まずは 藤田傳さんの 含蓄あふれる語録を お聞きいただきましょう。


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DENさん語録

永遠のガキ大将

「いちどDENさんの話を聞くといいよ」

いつも舞台でご一緒している舞台写真家、
中川忠満さんから 何度かそんな話がでました。
それが、やっと実現したのが2008年の
「とりあえずの死」の舞台です。

主催の紀奈瀬さんもDENさんも 
アラ80!?の晩期高齢者?!
「これが僕の 遺作です」
「私も この舞台を 最後と思って…」
なんて台詞を、何度聞いたことでしょう。
ついに
「遺作其の一」…とか番号が付くようになっちゃいましたぁ。

DENさんの作品はどれも、
日本の経済成長のなかで
社会の片隅に忘れられた人々に 
光をあてています。

今村昌平の助監督をなさり
現在は 
劇団1980 を率いています。

おしゃれな毛糸の帽子、黒めがね
身体全体で相手を見通す…
そんな不思議なエネルギーに満ちた
永遠のガキ大将!
それがDENさんの初対面の印象でした。


DENさん語録

「 」つきの演技はいらないよ

        DENさん語録 (1)

「とりあえずの死」
満蒙開拓団として満州に渡って
命からがら生きながらえ ついに日本に帰れずに
養老院で晩年を過ごす 中国残留婦人4人を中心とした芝居です。

夫とも生き別れ、身体も売り、子供も手放し、
養老院にたどり着いた今は
酒浸りの「ボロぞうきん」のようになった女
それが私の役でした。

私の母より遥かに上の、80代の紀奈瀬さんと、同い年の役!
よくぞ、こんな難役を やらせてくださったと感謝したものの
いやいやいやいや…どこから どうすれば いいものか…

見かねた演出家のDENさんの最初のアドバイスです。

「悲しいシーン」「良き妻」「夫婦の愛情」…
そういう「 」括弧つきのものを 全て捨てること。

そういうものを表現しようとしないこと。

「とりあえずの死」はこれまで何度か上演されていますが
初演の俳優座の時も 結局「 」つきになってしまった。
今回は もっと違うものにしたい。…とのこと。

そこで、「 」つきにならないための
DENさんと 私たちの格闘が始まりました。


   注: 「 」とは… パターン化された演技のこと
       これについては、このあとの ブログに続きます   







DENさん語録

イメージの断片を集める

      DENさん語録 (2)


DENさんが 戦争で 一番悲しかったというはなし。

「もう食べられなくなるかもしれないから
 これが最後… と、
 オフクロが お汁粉を作ってくれた。
 家中に 小豆を煮た匂いがたちこめ
 皆が鍋の周りに集まり
 …さあ! という時になったら
 爆弾で壁がバラバラ崩れ
 それが鍋の中に入って…あ〜あ… 

 それをじぃっと見ていたとき
 子供心に なんと悲しかったこと…

 そういう記憶の断片
 いっぱい重ねていくんだ。
 全体の色じゃなくて 断片を集めること。
 公演までの間に、その作業をやってくれ。」


「 」つきの演技をしないこと
その断片集めのために 何をやったらいいのか?
私たちは それぞれ 考えはじめました。

DENさん語録

蕎麦を蹴散らした話

      DENさん語録 (3)

昔 小沢昭一さんと仕事をした時の話…
と、DENさんは 語りはじめました。

 「小沢さんの相手役は
  モーレツな怒りを持った役なんだ。
  ところが、怒るんじゃなくて、怒ってるてのを説明しちまうんだ。
  いくら言っても、その違いがわからない。
  何度も何度も ダメを出したから 
  疲れちゃって お腹がすいて 
  そいつは蕎麦を食べに行った。

  俺はそこに乗り込んで
  蕎麦を蹴散らし 靴で踏みつけた。
  おこったねえ、でも演出家に文句は言えないから
  怒りに満ちた目で俺を見た。

 (これだ!)
  その場で稽古場に直行し、
  すぐさま稽古を はじめた。
  そいつは終始 俺への怒りを腹に持ちながら
  すごくいい芝居をした。

  ところが次の稽古の時には
  すっかりもとに戻っちゃったんだ。
  
  今度は 棒読みで 台詞を言わせて見た。
  
  そんな風にやってたら
  小沢さんの方が その やり方を会得しちゃって
  それで ますます イイ役者になったよ。うん。」

本気で怒って蕎麦を蹴散らしたのか、役を引き出すためなのか?
もちろん 後者なんでしょうねぇ。
DENさんの 過激なエピソードは
まだまだまだまだ…続きますぅ。



DENさん語録

命知らずだったなあ…

      DENさん語録 (4)

  
「 今村監督の助監督時代は、
   言われたことは なんでもやったなあ。

   『ドブネズミを捕まえて来い』って言われれば   
   何十匹も 素手で捕まえてきたし、
   サメのいる海を泳いだこともあった。

   今考えれば、よく死ななかったよ。
   だけど、面白かった。
   活動屋ってのは、なんでも面白がるんだな。
   
   命知らずで何でもやったから
   そのうち『すげえ助監督がいる』って噂んなって…
   もちろん俺のことさ。
   海外ロケをやるから

   ある監督につかないかって
   30万 目の前に束で積まれた。
   売れっ子の監督さ。
   有名な俳優が 出演者に揃ってた。

   その当時で30万っていやあ、今、いくらんなるんだろうなあ… 
   だけど、ひとりの監督にしか つく気がなかったから
   首を縦に振らなかったけどね。

   アブナイことはホントに多かったよ。
   イノシシの罠に人間がかかって、 
   片足で吊り下げられる仕掛けってのを作らされた。
   罠にかかる役は、北村和夫。

   イノシシは罠にかかって 片足を引っ張り上げるとき
   頭をしたたかに打って 気絶するんだけど
   人間はそうはいかないからなあ

   『引っかかったら 自分から倒れて
   首をギュッと前にアゴを引いて
   頭を打たないように丸くなって
   それから引き上げます』って
   説明しながら自分でやって見せた。

   そしたら北村さん
   『お前とオレとじゃ体重が違う』
   『それじゃ、同じぐらいの人間見つけて 試します』
    って言ってるうちに…北村さん、
   『面倒くさいから オレがやる』 

   でも、やるとなったら面白がってた。
   みんな いざとなると 面白がるんだよ。
   ビビったら反対に 怪我するけど
   オモシロがってるから 事故が少なかったんだ。

   緒形拳さんなんか、弱音を吐いたことが無かった。
   いつもニコニコやってた。
   本番までいつもニコニコと温和で
   本番になった途端、人が変わったなあ。」

   
(ちょうど、この話を聞いた前日に、緒方さんが亡くなりました。)


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DENさん語録

「はい」って簡単に言うなよ!

      DENさん語録 (5)

「とりあえずの死」には
20代の若い俳優たちが 大勢参加しました。
みな、演出のDENさんの言うことを
ひとことも 聞き漏らすまいと 目を輝かせています。

DENさんに注意されると
「はい」「はい」と素直に返事する彼らに
喝が入りました!

  
「なんで『はい』って そんなに簡単に言うんだよ?
  『はい』って言っちゃったら、そこで話が終わっちゃうだろ。

  『どういうことですか?』とか 
  『例えば?』って聞きかえせば
   こっちも言いようがあるけどさあ
  『はい』って言われれば
  『あ、そうですか』って。わかったのかなって思っちゃう。」


そこでDENさんの 長〜い たとえ話が始まりました。

  
「昔、今村昌平監督に
  『カラスを いっぱい集めろ』って言われて
   俺、その場で『はいっ』て言っちゃったんだよ。
   
   聞く所によると、羊の内臓を焼くと 
   いっぱいカラスが集まってくるんだそうだ。
   
   あのとき俺が『はい』って言わずに
   『集めさせます』
   って言えば 誰かに やらせることができたのに
            俺『はい』って言っちゃったから
   人に頼めなくなっちゃって

           こりゃあ自分でやるしかない。

   そこで山羊を捕まえてきて、
   羽交い締めにして 首にナイフを突き立てたけど
   皮が硬くて 突き通せないんだ。
   格闘してたら 山羊がググッと首をまわして
   こっち向いて『メェ〜』って…
   目ん玉があっちゃった。
   ぞぉ〜っとしたね!

   それから こんどは 丸太で
   『山羊よ ゴメン!』って言って
   ポカンとなぐって殺した。

   俺、人間は殺したことないけど
   山羊はあるよ。

   でも、きっと 人間より たいへんだったと思うよ。

   なあ、わかるか?
   『はい』ってのは こういうことなんだ。
   こういう覚悟をして 言わなきゃならないんだ。」

もうみんな、「はい」のことなんか忘れて、
聞き入っておりました。


   






    

DENさん語録

かけひき

     DENさん語録 (6)

DENさんは稽古が始まる前に、
いろんなことを つぶやきます。

  「岩魚を釣るには
   いろんな 駆引きがいるんだ。
   教えたり、教えられたり…
   つまんねえ 女を口説くより 
   よっぽど面白いって言うんだな、これが。

   だけど俺は まだ釣りには興味が無い。
   女の方がいいよ。まだな。

   だけどもし
   俺が 釣り竿持って 歩いてるのを見たら
   『ああ、ついに藤田傳も 女に厭きた』
   と思ってくれ。」

まだ、釣り竿持って歩いているDENさんは
見たことが無い。
きっと、まだ 厭きてないのね。○○に…


   


   

DENさん語録

演技にも「影」と「光」があるんだ

      DENさん語録(7)

  「お前の芝居には『影』がないんだよ」

長台詞を、メリハリなく喋っている
若い役者に DENさんが 言いました。

  沢田祐二って いい照明するのがいてなぁ
   浅利慶太なんか 離さなかったくらいさ。
   その沢田さんが こんなことを言ったんだ」

  注;調べたら、日本照明家協会の会長さんでした

  
「『いい明かりをつくるのは
   いかに光を当てるかじゃなくて
   いかに影をつくるかが大切だ

 
   例えば 机を明るくしようとしたら
   机の縁に 光の当たっていないところをつくる。
   とたんに、机が明るく 浮き出るんだ。

   影がなけりゃ 光は平板になる。
   ヘタな奴は 光を当てることしか考えない
   セリフにだって 影がいるんだ。
   どこが影なのか、考えてみろ!」

追記
絵、音楽、ダンス、すべての表現に…
それどころか、全ての事象
人間の生き方にだって光と影が…
DENさんの言葉は 深いです。   



DENさん語録

良心は 個人にはあるけど 国家にはないよ

     DENさん語録(8)

「とりあえずの死」は満蒙開拓団で 想像を絶する経験をした
ボロぞうきんのように 社会から見捨てられた人々の話。
そして、壮絶なる人間の生き様を 描いています。

だから、現代に生きる私たちが
経験したことの無いことを
いかに自分たちの 肌で感じられるか…

「 」つきの演技(DENさん語録(1)を参照)
にならないために、演出家DENさんは
私たちに稽古の度に ヒントを語ってくれます。

  「ピューリッツァー賞をとった写真で
   ベトナム戦争のときに
   胎児をぶら下げて ピースサインしてる 
   アメリカ兵士の写真がある。
   ベトナム人の妊婦の足を 2台の戦車で引き裂いて
   その間から落ちた胎児を
   うれしそうに ぶら下げている。

   その兵士がどうなったか 知ってるか?
   国に帰って結婚し
   妻が妊娠した。
   そして赤ん坊が生まれたとき
   そいつは自殺したんだ。

   それを聞いて、俺は ほっとしたよ。
  
   良心は 個人にはある。
   だけど 国家には無い。


追記:3年前に聞いたDENさんの言葉
   3.11後にふりかえったとき   
   あらためて その重みを実感しました。

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DENさん語録

地獄を見た人の顔

3年前の夏、
「とりあえずの死」
のなかで 
ボロボロになった老婆を演ずるために
いろんなドキュメンタリーを 手当たり次第見た。

ちょうどNHKで 戦争で生き残った人たちの証言を
シリーズでやっていた。

人を殺した人
友人や肉親が目の前で殺された人…

みんな 能面のように 淡々と
それを語っていた。

遠い所を見るような目で
心の中に 空洞ができたように。

時には、笑顔さえ浮かべて。

そして、何かの拍子に
心の琴線に 「なにか」が触れたとき
涙がキラリと光った。

長い年月の中で 自分の中で
その事実と どう向き合ってきたのか。
それを知りたいと思った。

夏が来ると、今年もテレビで戦争のドキュメンタリーが流れる。 

そのとき私がつかもうとした「なにか」。
今頃になって、また、新たなモノが私の心に触れる。

  「泣き叫んだって、悲しげに語ったって
   人の痛みなんか 伝わらないよ
   ほんとうに地獄を見た人は
   そんな風には 語らないんだ」

演出のDENさんのことばが、
今頃になって、また 心に響く。

DENさん語録

笑う所で怒れ!泣く所で笑え!

        DENさん語録(9)    
            
「とりあえずの死」の稽古場から

  「楽しい所で笑うから 駄目なんだよ。
   悲しい場面で 悲しそうにするから つまんないんだよ。」


すごく嬉しいときに
(嬉しくなんか ないわよ!)って
苦虫かみつぶした顔して、心の中で喜んでいるひと。
その人の 心と顔は 反対ってことは よくありますよね。

高校のとき、父親を亡くした友人が
お葬式の翌日に 学校に出てきて
笑いながら 友人としゃべりまくっていたのを
思い出しました。
彼女はそうやって 
悲しさをまぎらしていたのでしょうね。

泣いている彼女をみるより
笑っているのを見る方が
ずっと 痛々しかった…

  「心と 外側が
   べったり 重なってたら
   面白くも なんともないよ」

戦争で全てを無くした、老婆が
目の前で起こった悲惨な「あの頃」を 語るとき
心と 身体を重ねたら
とても 辛くて そこに居られないような気がしました。

日常でさえも
心と身体が ひとつになる時って
案外少ないのかもしれないなあ…

DENさん語録

シンバル叩く猿

     DENさん語録(10)

   「僕は 今の演劇
   『型』みたいなのをつくりたい
    日常を切り取って 
    カリカチュアみたいに したいなあ」

そこで演出家の傳さんが命じたのは
 
   「みんな なにか とんでもない動作を
    入れて見なさい。
    手をぐるぐる振りまわすとか
    ほら、昔オモチャ屋で売ってた
    ネジ巻くと シンバル叩く猿 みたいなのとか」

(どこに いれよう? 何を いれよう?)
みんな、なかなかうまく行かない…

さっそく 取り入れたのは 守川くみ子 大先輩。
稽古している「とりあえずの死」は年齢層が幅広く、
70代80代の超ベテランが揃っているけど
そのなかでも、長老クラス。
(あとで年齢を知ってびっくりィ!
      60代後半にしか…)
しかも、演技は軽やかで テンポもよく
歯切れのいい声は 
舞台に出ただけで お客を ぐぐっと惹き付ける
あこがれの 大先輩。

その守川さんが、なんと 演技の中に
お猿のシンバルを、各所に取り入れちゃった!

普通、こんなことやったら
場違いになっちゃうと 思うでしょ?
浮いちゃうと 思うでしょ?

ところが守川さんのは、
その人物が、普通〜にやっているように見せちゃう。
演技の中に、取り込んじゃう。
超、リアル!
皆 唖然としました。

カリカチュアとは…「型」って これなんだって。

演技が惰性になると 
「形」(かたち)になって どんどんつまらなくなる。
でも「型」(かた)はちがう
演技も、エネルギーも<凝縮>してる。


昔、狂言や 歌舞伎の 型も
こうやって生まれたんだろうなぁ…

80代のベテランが
これまで身につけて やってきたものを 
面白そうに ポイポイ捨てて
どんどん新しいことを取り入れていく。

たいした技術も 身につけてないのに
我々以下、若い役者の方が、
そのつまんないものが 捨てられない…

参りました!

DENさん語録

そいつの本箱を見てさあ…

      DENさん語録 (11)

   「役者のウチにいってさぁ
   そいつの本箱 覗いた時に
   『シェークスピア全集』とか
   『チェーホフ』とか並んでても

   『ふ〜ん、そうかい』

   と思うだけだよ。
            役者がそういうの 読むのは 当たり前だからね。
   だけど、もし 物理の本とか 
   俺の想像のつかないような本が並んでたら
   
   『もしかしたら、こいつ、おもしれぇ役者かもしれない』

   って思うね。
   必要なモンしか 読まない奴は
   つまんないよ。いっしょにやっても」




    

DENさん語録

「依存」か…「絆」か…?

     DENさん語録(12)
          来年の顔合わせから

3年ぶりに 藤田傳さんの芝居に出ることになった。
公演は2012年3月末。
今回は 書き下ろしとのこと。
出演者全員が集まって
DENさんから「こんな芝居をつくるぞ」っていう話を聴く。
DENさんの演出は、
まずこういうDENさんの独演会からはじまる。


  次の芝居のテーマは「依存症」
  依存するってのは
  なにも人間だけじゃなくて、
  団体だって、国だって。
  
  「依存症」っていうとカッコ悪いけど
  オブラートに包んで
「絆」っていうと
  とたんに、かっこ良く聞こえる。
  最近よく使われてるけどね。


DENさんの新作
なんだか、面白そうで、ワクワク。
ひさびさの DENさんの独演会は
何時間聴いてても、面白い!
これを聞きたくって、
稽古場を覗きに来る人も多い。
これからまた、この
DENさん語録が にぎやかになりそう…


DENさん語録

ボランティア志願

「大逆の影」の公演と、そのあとの雑用、お正月の朗読会の準備、年賀状書き…
忙しさにかまけて 一ヶ月半もBlogを更新していませんでした。
ひゃ〜ごめんなさい!
これまですくなくとも一週間は空かなかったので
皆さんから、「どうかしましたか?」って言われちゃいました。
…てなわけでぇ
久しぶり更新です。
お正月明けから いよいよ藤田傳さんの新作の稽古もはじまり、 
DENさん語録も かきまくりますよ〜!

         DENさん語録(13)

「あの大震災の後 ボランティアを募集してるってんで 
東京都に電話かけたんだよ。
除染にロボット使うとか なんとか言ってるけど、
やっぱりロボットなんかより 人間の手の方が
細かい作業ができるだろう?
それで俺、真顔で電話したよ。

  『これこれ こういうモンだけど、
   もう79才で 世間様には 散々お世話になったから、
   そのお返しに ボランティアを志願します』


ってね。

  『もう この年だから、
   死んでもかまわない。
   防護服なんかいらない。  
   原発施設の設計図を渡してくれて、
   どのボルトを締めて来いっていわれれば、
   それだけやって戻ってくるから。
   あとから、賠償請求なんかもしないから
   安心してまかせてくれ』


そしたら担当のヤツから断られちゃって

  『もう こういう電話は かけてこないでください』

だってさ。せっかく人がやってやるって 言ってんのに…」




(このページの最後まで読んだら、右下の「次のページ」をクリックしてください。ちいさくて見にくいけど…)








DENさん語録

どっちが進んでる?

     DENさん語録(14)

最近、医学の現場でも
自然治癒力って見直されてきてるんだ。
自然治癒力を どうやって引き出すか
なんて研究を すすめてる。

そこで考えるんだけどさあ
昔…ていうか、南の島なんかで今でもやってるけど
祈祷師が病気を治したりしてるだろう?。
祈祷師に全幅の信頼をよせてれば、
安心してゆだねる事ができれば、
治っちゃったりするんだよ。これが。
考えてみれば、自然治癒力の原点みたいなもんさ。
だけど、半信半疑だと治らない。
結局治すのは 自分の力なんだけど…。

  
祈祷で 自然治癒するのと
  医者からもらった抗生物質やら何やら
  薬付けになって治すのと
  どっちが、進んでるんだろうなあって

  最近、くすり飲みながら
  ふっと思うよ。

DENさん語録

つくりものだから 面白いんだよ

          DENさん語録 (15)

「芝居って言うのは ウソをホントに見せる遊びなんだ。
 つくりものを 見せる あそび。
 本物を そのまま見せたって 面白くも何ともない」


…というわけで、またまた DENさんの
たとえ話が はじまりました。

  玉三郎の手っていうのは ものすごく色っぽいねえ
  あの色気は 玉三郎が 編み出したもんだ。
  女には あの色気は出せない。
  あんな手は 男じゃないと しない。
  男だから できるんだ。

  TVに 砂の芸術家ってのが出てきた。
  リオデジャネイロの コパカバーナの海岸。
  その砂浜につくった 砂の芸術ってのが
  女が裸でうつむきに寝てるとこ。
  お尻がこんもり 盛り上がって
  赤い ほそ〜いTバックのパンティ。
  (なぜかそこだけ赤いんだ)
  これが何とも色っぽい。
  となりに本物のビキニの女も映ってたけど
  それより砂でできてる方が 何故か 色っぽい。

偽物だからできること。
芝居は それを 楽しむんだ。

DENさん語録

文字は読むためにあるんじゃない

   DENさん語録 (16)


 台本の文字はねえ
読むためにあるんじゃないんだ
その裏にある 「なにか」を

拾うためにあるんだ。




DENさん語録

逃げるってのは 究極の快楽なんだ

         DENさん語録(17)
         「終の檻」(ついのおり)稽古場より

  いちど 「逃げる」っていう味を覚えると
  その快楽は 忘れられない。 

  「逃げる」っていう 人間の持つ緊張感
  「追われる」っていう 充足感…。

俺は 台本書いてる時に いつも思う。
何で こんなことで 苦しまなきゃいけないんだって。
だから 書き終えたら 清々する。
ああ、もうやめよう。

だけど、それなのに また書き始める。
締め切りに追われるってのも 快楽なんだなあ。

人間は誰しも
自分を縛る何かから  
逃げようと思う、逃れようと思う。

だけど、それから 自由になって気づくんだ
追われるってことの 縛られるってことの 快楽を。


(このページの最後まで読んだら 右下の「次のページ」をクリックしてね。小さくて見にくいけど)

プロフィール

はんがん

Author:はんがん
河崎早春(かわさき さはる)
俳優、朗読家。NPO日本朗読文化協会講師。

舞台の案内、これまでの舞台、仕事歴は
公式HP 「ことばの国」

朗読、語りの様子はYouTube
「ちりぢごく」「瘤取り」ほか


プライベートな 趣味の世界は Facebook

なお、武者小路実篤記念館のHPで
詩の朗読の映像も見られます。
→ 「詩の世界」

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